シティライフ学部

教育理念

シティライフ学部の教育理念等

 宇都宮共和大学シティライフ学部は、須賀学園の「建学の精神」及び「大学の教育目的」を踏まえて、「学部の教育目標」等を次の通り定めています。

1) シティライフ学部の教育目標

 シティライフ学部では、次の「4つの能力の育成」を教育目標に掲げています。これらの能力は、相互に連関しており、4つの能力を身に着けることにより総合力が発揮できるようになるものと考える。

  • [1]社会に対する幅広い関心と知識を有し、多様な人々とコミュニケーションをとりうる能力を育成する(コミュニケーション力)。

     学園の教育理念に「人間尊重の精神と豊かな人間性」「円満な教養と高い徳性」が掲げられており、幅広い教養を身に着けることは、シティライフ学部の教育にとって重要な課題である。社会に出て活躍するためにも、社会の問題に関心を持ち、自らの問題として深く考えることが必要であるが、その前提にはものの本質を見極める幅広い教養が不可欠である。また、他人の意見を正確に把握し、自らの考えをしっかりと伝えることのできる「コミュニケーション力」は、社会人として基礎的な素養である。
     シティライフ学部では、全人教育の理念の下、専門分野に限らない幅広い教養を身に着けるとともに、多様な人々とコミュニケーションをとりうる能力を育成する。

  • [2]基本的・普遍的な知識を習得するとともに、様々な情報を収集・整理・創造しうる能力を育成する(情報力)。

     シティライフ学部は、様々な知識・情報を収集し、それを自らのものとするとともに新たな情報を創造・発信できる能力を重視している。そのためには、専門的な学問を学ぶ前提となる基本的かつ普遍的な知識の習得が不可欠である。
     知識は社会の変化に伴い更新されていくものであり、自らの知識を核にして様々な情報を収集・整理、創造し、相互交流する能力を育成することにより、知識を更新・拡大することが可能となると考える。また、習得した知識を活用するためにも情報処理力が要請される。
     現在、社会は国際化、ボーダレス化が進んでおり、外国語とりわけ英語を自由に読み、書き、話す「語学力」がますます重要性を増してきている。語学力の養成は情報収集・処理能力のかなめの一つである。
     基本的かつ普遍的な知識を習得するとともに、語学力と情報処理力を養成し、様々な情報を収集・整理・創造しうる能力を育成する。

  • [3]社会生活の場である都市に生起する諸課題を比較検討、分析するとともに、具体的な課題に対する解決策を考える能力を育成する(問題解決力)。

     シティライフ学は、都市経済学をベースに築き上げられてきた都市・地域経済関連の理論を継承するだけでなく、現状分析、学際研究、政策研究などの成果を取り込んだ新しい理論化・体系化を進めている。都市は、集積・集中・拡散、成長・発展・衰退など常に変化しており、都市の経済、経営、まちづくりに関する分野から、都市の生活、文化、福祉、政策など様々な側面からとらえる必要がある。
     都市に生起する諸課題に対してその解決策を考えるためには、経済理論の研究から、経済社会分析、都市の経営分析、都市づくり・都市計画、都市の生活・社会・文化、都市環境等の研究まで、多様な「学際研究」が不可欠である。
     シティライフ学に関する学問研究の成果を教育に還元し、専門的な知識を習得させることにより、都市に生起する課題に対する解決策を考える能力を育成する。

  • [4]社会的な存在である大学の役割を踏まえて、市民、自治体、企業との多面的な社会的ネットワークづくりに貢献しうる能力を育成する(ネットワーク構築力)。

     今日、大学は社会を構成する一つの要素として、社会との多様なネットワークを形成することが求められている。シティライフ学部は、学内に蓄積された様々なノウハウを地域社会に積極的に開放し、新しい地域づくりに貢献していく必要がある。
     学生が、社会でその持てる力を十分に発揮するためには、社会に出て活動する意義を早い段階で考えさせ、社会人としての職業倫理を身に着けられるように考慮するとともに、社会に出て実際に必要となる能力の養成(資格取得等)が必要である。学生が学んだ知識を、実際の場で生かす実践的な取り組みを行うことにより、多面的な社会的ネットワークづくりに貢献することが可能となる。
     シティライフ学部では、実社会に直結する資格取得を奨励するとともに、実践的な取り組みを通して、幅広いネットワークづくりに貢献しうる能力を育成する。

  • 2) シティライフ学部で養成する人材

     シティライフ学部の教育目標である「4つの能力の育成」を通じて、「豊かな都市生活の実現」のために、「都市の様々な場面で活躍できる人材」の養成を目指す。

    「豊かな都市生活の実現に貢献する人材(専門家)を養成する」

     シティライフ学部で養成する人材は、生活者の視点を踏まえつつ、具体的な行動に当たっては、都市の全体像との関連の中で判断することのできる専門家である。
    「都市生活」という新しい概念のもとに、「都市の経済と経営」「都市づくり」「都市の社会と生活」という3つの観点から総合的に都市を把握することを重視しており、都市生活者と直接かかわる場面で活躍し、都市生活を支えている企業・産業・公務員等の組織で貴重な戦力になることが期待される人材養成に努めている。

    3) シティライフ学部の教育課程編成の考え方(構造・特色)

     シティライフ学部の教育目標を実現し、「豊かな都市生活の実現に貢献する人材(専門家)を養成するため、以下の教育課程を編成して教育を進めている。

    (1)豊かな都市生活の実現に貢献するための必要な4つの能力の育成


    [1].幅広い教養とコミュニケーション力の重視

     幅広い教養とコミュニケーション能力の育成のために、専門分野に限らない幅広い教養を身に着けるための教養科目の充実を図るとともに、コミュニケーション能力向上のための科目を設定し、合宿交流研修の実施、課外活動の奨励等を行っている。
     教養科目として、教養科目群を設定し、選択必修科目として位置づけ、自然、社会、人文、人間、教育の5分野を用意し、大学生として必要な幅広い教養を身に着けられるようにしている。
     コミュニケーション能力育成のために1年次からゼミ活動を必修として位置づけるとともに、自らの考えを適切に表現するための科目を設定している。さらに、1年次生と2年次生全員を対象とした合宿交流研修により、実践的なコミュニケーション能力の向上を図っている。

    [2]基本的・普遍的知識の習得及び情報収集・処理力の重視

     専門的な知識を習得する前提として、基本的、普遍的な知識の習得と情報収集・処理能力の習得が不可欠である。
     基本的、普遍的な知識を習得させるため、必修科目及び選択必修科目からなる基本科目群を設定している。基本科目は、経済学に関する基本的な科目、シティライフ学全般に 関する科目及び専門科目の導入的な科目で構成している。
     語学力の養成のため、初年次の必修科目である英語とオーラル以外に、第2 外国語又は2 年次以降の英語科目を必修科目として課している。情報関連科目については、選択必修科目として、学生の情報関連科目の習得状況に応じて、選択して履修できるように科目を設定している。

    [3]都市生活の現状に対応できる学際的・実践的な知識の重視

     都市生活の現状を学問的に把握するためには、深い専門的な知識が必要である。こうした専門的知識を習得させるため、発展科目群として、経済学の応用分野に関する科目、都市の様々な側面に関する科目などの専門的な科目を用意し、学生の興味に応じて選択できるようにしている。また、都市生活の実態に迫る科目を多数用意し、抽象的な理論からではなく、個々の生活者を念頭に置いて考える生活者の視点を意識させるよう考慮している。さらに、ゼミ活動を必修として位置づけ、実践的な知識の習得を目指している。
     専門科目は、基本科目を踏まえて段階的に専門性を高められるように科目配置を行っている。

    [4]社会とのつながりの重視

     今日、大学は社会を構成する一つの要素として、社会との多様なネットワークを形成することが求められている。シティライフ学部は、学内に蓄積された様々なノウハウを地域社会に積極的に開放し、新しい地域づくりに貢献していくこととしている。
     学生の教育に当たっても、学んだ知識を実際の場で生かす実践的な取り組みを重視し、教室で学ぶだけでなく、実際にまちの中の活動を体験することにより考えられるよう考慮している。
     また、学生が社会に出て、その持てる力を十分に発揮できるよう、キャリア教育の充実を図っている。社会に出て活動する意義を早い段階で考えさせ、社会人としての職業倫理を身に着けられるように考慮するとともに、社会に出て実際に必要となる能力の養成(資格取得等)にも力点をおいている。

    (2)総合的に都市を把握する能力の重視

     シティライフ学部では、1)に掲げた4つの能力とともに、「都市の経済と経営」、「都市づくり」及び「都市の社会と生活」という3 つの観点、側面から、都市を総合的に把握する能力を育成することを目指している。

    [1]都市の経済と経営

     都市における活動を把握するためには経済的側面の理解が極めて重要である。また、経営という視点も欠かすことができない。そのため、経済学に関しては経済学の基礎及び入門、ミクロ経済学、マクロ経済学などの基本的な科目を必修科目とし、都市経済学、公共経済学、経済政策論などの専門的な科目を選択必修科目として設定している。さらに、環境経済、労働経済、国際経済、各国経済、金融等の経済学の応用分野に関する多様な科目を用意している。また、都市で活動するためには企業活動に対する理解が不可欠であり経営学や会計学、マーケティングなどの基礎的な知識に加え、企業経営等に関する専門的な知識を習得できるようにしている。

    [2]都市づくり

     都市を物的な側面から把握することも極めて重要な課題であり、都市の形成過程から都市の現状、都市を整備するための仕組みになどについての幅広い理解が求められる。そのため、都市問題の経緯と現状、都市の歴史を把握するとともに、まちづくりや都市計画、都市の自然と環境などに関する基礎的な知識を習得することができるよう科目を設定している。さらに、交通、住宅、景観、不動産に関連する科目など都市の物的な側面に対して深い理解ができるよう、専門的な科目を用意している。

    [3]都市の社会と生活

     都市を総合的に把握するためには、経済的及び物的な側面とともに、都市の社会及び生活という側面から理解することが必要である。
     都市の社会的な側面を理解するために、社会学、法学、政治学、日本社会の成り立ち、観光学総論などの幅広い科目を用意しており、都市の生活を理解するという観点から、消費者行動、生活経済、現代社会、社会保障等に関する科目を発展科目として用意している。
    また、都市の社会と生活の維持向上には地方自治体の果たす役割が重要であり、地方自治や財政、都市政策などの都市自治体の機能を把握するために必要な知識を習得できるようにしている。

     都市を以上の3 つの観点、側面から捉えることにより、総合的に都市を把握することが可能となると考えられる。

    4) シティライフ学部の履修モデル

     シティライフ学部では、学生の希望する進路に対する勉学方法を示すため、履修モデルを設けている。履修モデルは、シティライフ学部の教育課程編成の考え方に基づいて作成されたカリキュラムと進路別に必要となる知識を結びつけるものである。シティライフ学部が目標とする「豊かな都市生活の実現に貢献する人材(専門家)の養成」に沿って、以下の5分野についてモデルを設けている。

    1.経済・ビジネス・会計分野

     現代の経済活動においては、企業やそこで働く人々が重要な役割を果たす。経済のグローバル化や情報化は、企業の経営方法にも大きな影響を与えている。日々変化する経済状況に対応でき、問題解決能力を備えた人材の育成を目指す。経済学の基礎的な理論を踏まえ、日本及び各国の経済、金融、地域経済などを学ぶとともに、経営の歴史、経営学、簿記、会計、経営戦略、経済法、労働経済などで企業の経営について学ぶ。

    2.まちづくり・環境分野

     都市は人々の居住の場であり、働く場である。豊かな都市生活を実現するため、都市の成り立ちから都市の現状と整備の方向などについて理解できる人材を育成する。都市問題、都市づくり、都市計画、都市の歴史、都市環境、地理学、地誌学などに関する基礎的な科目を習得するとともに、交通、住宅、景観、都市関連法規、都市農業、地域計画学などの科目により都市の物的側面を理解する。また、都市と自然、生態学(生き物の社会)、地球環境、環境経済などの科目を学び、都市を支えている環境的側面について理解を深める。

    3.暮らし・マーケティング分野

     消費行動は、都市生活の重要な要素であり、流通業やサービス業は快適な都市空間の創造に貢献するところが大きい。人々の消費に対する動機や消費者の選好を把握することは、流通・サービス業にとって不可欠であり、生産者にとっても消費者の行動パターンを知ることは重要である。マーケティングや消費者行動、商品企画に関する科目により、消費者の行動を把握し市場分析の能力を身につける。また、現代社会論、都市社会学や生活経済、都市コミュニティ、子どもの生活などに関する科目を学び、都市の暮らしを分析し、ソーシャルビジネスの視点から社会に貢献する能力を育成する。

    4.ホテル・観光分野

     異なる価値観の人を理解し、言葉や文化の異なる人々と意志疎通できる人材を育成する。観光に関する基本及び実践的な知識を身に付け、ホテル経営等にも対応できる人材を育成する。都市には様々な価値観を有する人々がおり、多様な価値観を受け入れることが、都市をより魅力的な空間に変える。そのため、異文化理解や日本文化論などの科目を用意するとともに、人々との交流の基礎となる語学に関しては、必修科目以外に実用英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語を用意し、学生の選択を可能としている。また、ホスピタリティ産業、観光マーケティング、ホテル会計、ホテルマネジメントなどホテル・観光に関する専門的な科目、旅行ビジネス等の実践的な科目を用意し、幅広い知識を修得できるようにしている。

    5.公務員・公共分野

     都市における生活環境や安全は、国や地方公共団体などの公共サービスによって支えられている。快適な都市づくりのために、公的部門の役割は重要であり、公的部門において豊かな都市生活の実現のために活躍できる人材を育成する。財政や経済政策、法学、社会学、政治学などの基礎的知識を踏まえ、公共経済学や都市経済学、都市政策、地方財政、地域経済政策、社会保障、行政法、地方自治などを学び公的部門の役割を理解する。

     情報化社会を迎え、社会的にも、経済的にもITの重要性は増している。ITの知識や技術は、どの分野に進むにせよ必要不可欠な能力になっている。そのため、情報機器、情報システム、情報処理に関して多様な科目を配置しており、文科系でありながらITの基礎知識から技術論まで学ぶことができる。

    シティライフ学部の教育の到達目標(ディプロマ・ポリシー)

    1) 教育の到達目標

    シティライフ学部シティライフ学科における卒業時の到達目標は以下のとおりである。

    1. 多様な人間とコミュニケーションをとりうる能力と社会人として活躍するために必要な基本的・普遍的な知識を備えていること
    2. 様々な情報を収集し、適切に整理し、さらに新たな情報として創造しうる能力を備えていること
    3. 都市生活の現状に対応できる学際的・実践的な知識を有し、都市に生起する諸課題を分析・比較検討し、対応策を考えることができる能力を備えていること
    4. 多面的な社会的ネットワークづくりに貢献しうる能力を備えていること

    学年別の到達目標は以下のとおりである。

    [1]1年次

     専門分野に限らない幅広い教養とコミュニケーション能力を身につける。さらに、2年次以降に学ぶ専門科目の基礎固めを行う。
     1年次は、幅広い教養を養うための科目、語学と情報に関する科目及び2年次以降の専門科目を学ぶための基本的な科目を主として学ぶ。これらの科目を確実に習得することにより2年次以降の専門的な学習に備える。
    また、ゼミ学修を必修科目として位置づけ、高校から大学への学びへ円滑に移行させるとともに、コミュニケーション能力の涵養を図る。

    [2]2年次

     1年次の基礎的な学習を踏まえ、経済や都市生活に関する普遍的な専門知識を習得し、都市に生起する諸課題に対して、その原因を把握、検討できる能力を身につける。
     また、ゼミ活動を通じて、実際に都市で生じている課題を探り出す実践的な能力を身につける。

    [3]3年次

     都市と経済に関する専門的な知識を習得し、都市に生起する諸課題に対して、課題を分析し、その解決策を示すことができる能力を身につける。
     都市の課題は多様であり、経済、経営、まちづくりに関する分野から、都市の生活、文化、福祉など様々な側面から学際的にとらえる必要がある。また、学んだ知識を社会で生かし、多面的な社会的ネットワークづくりに貢献する能力を育成することも必要である。

    [4]4年次

     都市を「都市の経済と経営」、「都市づくり」、「都市の社会と生活」という3つの側面から総合的に把握し、豊かな都市生活の実現に貢献できる能力を身につける。
     また、自己を律し、社会に貢献するという職業人としての倫理観を確立する。